保育士試験とは保育士試験・筆記試験について
保育士試験について
保育士国家試験は年2回、前期4月・後期10月に筆記試験が行われます。
筆記試験で9科目合格された方が、前期7月・後期12月に行われる実技試験を受験。
この実技試験に合格すると、晴れて保育士試験合格となり保育士資格を取得することができます。
年2回の全国試験の他に、神奈川県は8月に独自の地域限定保育士試験を行っており、実技試験はありませんが、実技の講習を受講することで保育士証を手に入れることができます。
但し、合格者は神奈川県内でのみ保育⼠として働くことができる地域限定保育⼠となり、
登録から3年経過した後は、全国で保育⼠として働くことができます。
保育士試験の合格率は20%~30%です。
筆記試験について
筆記試験は9科目あり、2日間に分けて受験します。
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 保育実習理論
保育士試験はマークシート方式で60点以上で合格となります。
ニコイチと呼ばれる、教育原理と社会的養護は同時に合格しなければなりません。
この2科目は10問30分の試験、その他は20問60分の試験になります。
筆記試験は9科目あり範囲も広いため、合格した科目は3年間有効です。
例えば1回目の試験で5科目合格だった場合、2回目の試験で残りの4科目合格できたら、実技試験に進むことができます。
3年以内に全科目合格できなかった場合は、また9科目を受験しなければなりません。
試験が年2回なので最大で6回受験までに9科目合格が必要ですが、多くの受験生が2回または3回までに合格しています。
科目別の難易度について
筆記試験9科目の中にも比較的合格しやすい科目と、難しい科目があります。
保育士試験の9割は暗記です。どれだけ知識をインプットできるかが勝負。
比較的合格しやすい科目としては、子どもの保健と子どもの食と栄養、保育原理です。
保育原理は保育所保育指針から出題されていますので、しっかり準備をしたら60点以上獲得できます。
難易度が高い科目は、社会福祉、子ども家庭福祉、社会的養護の社会福祉系3科目です。
特に社会福祉は範囲がとても広いので覚えることが多く難しいと言われています。しかし、子ども家庭福祉と社会的養護の出題範囲にも重なっている部分もあるため、個別の科目として捉えるのではなく、関連付けて学習すると良いでしょう。
ニコイチと呼ばれる、社会的養護と教育原理は同時に合格しなくてはならず、問題数が10問なので4問間違えると不合格になります。そのため難易度が高い科目と言われています。
まとめ
筆記試験は9科目あり範囲も広いですが、各科目60点以上で合格できます。
得意な科目ばかり勉強せず、広く浅く学習しましょう。全科目100点を目指す勉強ではなく、80点を目指す気持ちで学習をすると時間的にも気持ち的にも効果的です。
計画的に試験本番までに準備していきましょう。